Dredge
And Oil Recovery Vessel Kaisho Maru 大型浚渫兼油回収船・海翔丸 |
国土交通省 九州地方整備局 大型浚渫兼油回収船 海翔丸 |
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●Spec |
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●総トン数:4651t
●主要寸法:全長103.0m×幅17.4m×深さ7.2m×喫水5.7m
●エンジン:ディーゼル/エレクトリック 主機関 2648kVA×2 補機関 400kVA×2 主発電機 2400kVA×2 補発電機 350kVA×2
●プロペラ:360度旋回式4翼可変ピッチ型 ノズル付プロペラ×2
●速力:13.3kt
●航行区域:近海区域(国際航海)
●浚渫装置:
浚渫方式 アウトセンタードラグ式
浚渫深度 18メートル
浚渫ポンプ 5000立方メートル/×2
泥艙扉 底開き式×6枚
泥艙容量 2000立方メートル
ドラグヘッド幅 6.5メートル
ジェットポンプ 2500立法メートル毎時×2
リサイクルポンプ 2500立法メートル毎時×2
●油回収装置:
舷側設置式油回収器 500立法メートル毎時×2
投げ込み式油回収器 200立法メートル毎時×2
油回収水槽容量 1500立方メートル毎時
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船名 |
竣工 |
造船所 |
所属 |
船籍 |
備考 |
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H12.11 |
石播東京 |
国土交通省九州地方整備局 |
日本 |
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●1997年1月、日本海で発生したロシアタンカー「ナホトカ号」の油流出事故をきっかけに、流出油災害の防除体制の強化が求められ配備された大型浚渫兼油回収船です。
●通常は、関門海峡で航路の「浚渫作業」を行っていますが、大量油流出事故が発生した場合、直ちに「大型油回収船」として活躍します。
●このような「大型油回収船」は全国に3隻配備されており(名古屋「清龍丸」、北九州「海翔丸」、新潟「白山」)大規模な油流出事故が発生した場合、本州、四国、九州沿岸で24時間以内、北海道、沖縄沿岸で48時間以内にカバーする体制がとられています。
●浚渫作業は、船体の後ろにある「ドラグヘッド」を海底に降ろし、海底に掃除機をかけるように、2台の浚渫ポンプを使って土砂と海水を吸い込んで掘り下げていきます。海水といっしょに土砂を吸い込むことにより、パイプ内を通る土砂の目詰まりを起こしにくくします。
●油回収作業は「舷側設置式油回収器」と「投げ込み式油回収器」の2種類を使います。
●「舷側設置式油回収器」は、波の衝撃に強く、さらさらした油(低粘度)の回収に適しており、船の動きからサイクロン室内に渦流が発生し、流入した油水を海水と油に遠心分離させ、分離した油を油回収ポンプで船内の回収油タンクへ送ります。
●「投込み式油回収器」は、船の中央部両サイドにある集油ブームを10m広げて油を集め、浮かんでいる油の厚さに合わせて可動堰の高さを調節し、回収器に付いているポンプで油を船内の回収油タンクへ送ります。 |
※浚渫(しゅんせつ)・・・航路などを造るため海底の土砂を取り除くこと。 |
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大型浚渫兼油回収船 海翔丸 |
海翔丸 高知港 |
海翔丸 浦戸湾 |
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船首正面より |
左舷前方より |
背景は浦戸大橋 |
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海翔丸 右舷 |
右舷後方より |
左舷後方より |
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海翔丸 KAISHO MARU
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上部構造物 船橋
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上構 左舷側より
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上構 左舷測
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海翔丸 救命筏
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舷側設置式油回収器
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舷側設置式油回収器 |
舷側設置式油回収器 |
船中央部 |
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投げ込み式油回収装置 |
土砂の舷外排出管 |
全天候型救命艇 |
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左舷 船尾 |
右舷 船尾 |
海翔丸 KAISHO MARU 下関 |
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左舷側後方より船中央部 |
船尾 ドラグヘッド |
海翔丸 船尾 |
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